「スマホでは問題なくWi-Fiに繋がっているのに、PS4だけなぜか繋がらない…」
そんな経験、ありませんか?
実はこの現象、PS4側の設定やWi-Fiの相性、環境の影響など複数の原因が絡んでいることが多いんです。スマホやタブレットなど他の機器では何の問題もないのに、PS4だけがエラーを吐いたり、ネットワーク診断で止まってしまうと、つい焦ってしまいますよね。
特にオンラインゲームやアップデートのダウンロード中に突然接続が切れると、プレイの途中で中断されたり、データが破損してしまうこともあるため、Wi-Fi環境の安定はとても重要です。
この記事では、初心者でもわかりやすいように、PS4のWi-Fiトラブルの原因と対処法を順を追って丁寧に解説していきます。この記事を読みながら実際に設定を確認していくことで、きっと問題解決の糸口が見えてくるはずです。
原因編:PS4だけWi-Fiに繋がらない理由とは?
PS4の接続だけが失敗する5つの主な原因
- IPアドレスの取得エラー:ルーターから正しくアドレスが割り当てられないと、ネットに接続できません。特にDHCP設定がうまくいっていない場合に起こりがちです。
- Wi-Fiの周波数帯(5GHz)との相性問題:PS4は5GHzに対応しているものの、古い機種や特定のルーターではうまく繋がらないケースがあります。
- セキュリティ設定によるブロック:ルーターのファイアウォール設定や、アクセス制限機能が働いて接続がブロックされることがあります。
- ルーターのMACアドレス制限:機器のMACアドレスが許可リストに登録されていないと接続できません。
- PS4本体のソフトウェア不具合:古いファームウェアや一時的なバグによってネット接続が不安定になることも。
これらの原因が重なっていることもあるため、1つ1つ丁寧に確認していくことが大切です。
無線接続が不安定になる原因もチェック
- 電波が弱い(距離や壁が多い):PS4とルーターの距離が遠い、または間に障害物が多いと、電波が弱くなりやすいです。
- 他の機器とチャンネルが干渉している:電子レンジや他のWi-Fi機器とチャンネルがかぶると、接続が不安定になります。
- 夜間など利用者が多く回線が混雑している:インターネット全体の使用が増える時間帯では通信速度が低下する場合があります。
特にマンションや集合住宅では、同じチャンネルを使っている他の家庭の電波が干渉することもあるため注意が必要です。
IPアドレス設定を手動にしてみよう
「IPアドレスが取得できません」と表示されたら、PS4側で手動設定に切り替えることで改善することがあります。
以下の手順で設定してみましょう:
- 設定 > ネットワーク > インターネット接続設定
- Wi-Fiを選択 > カスタム
- IPアドレスを手動で入力(例:192.168.0.50)
- サブネットマスクやデフォルトゲートウェイもルーター情報に合わせて入力
※ルーターの管理画面(通常は「192.168.0.1」や「192.168.1.1」)にアクセスして、現在の割り当て状況や重複の有無を確認しておくとより安全です。
バッファローなどのルーター設定を見直す
特定のルーター(バッファローやNECなど)では、セキュリティ設定が強くなっている場合があります。これは、外部からの不正アクセスを防ぐために設けられたものですが、正規のデバイスであっても設定次第では接続をブロックされてしまうことがあります。PS4を接続する際には、これらの設定を一度確認してみましょう。
以下を重点的にチェックしてみてください:
- MACアドレスフィルタリングがオンになっていないか:MACアドレスで接続可能な機器を制限する機能です。PS4のMACアドレスがルーターに登録されていないと、Wi-Fiに接続できません。ルーターの設定画面でMACアドレスの確認・登録ができます。
- 5GHz帯のみで2.4GHzが無効になっていないか:PS4が2.4GHzの帯域しか対応していない場合、5GHzのみに設定されていると接続ができません。両方の帯域が有効になっているか確認しましょう。
- WPA3など新しすぎる暗号方式を使用していないか:PS4はWPA3に対応していないため、WPA2など互換性のある暗号方式を選ぶ必要があります。設定変更はルーターのセキュリティメニューから可能です。
- ゲストWi-Fi機能を使っている場合、PS4がそのネットワークを認識しないこともあるため、通常のSSIDに接続してみましょう。
これらの設定項目は、ルーターの型番やメーカーによって表示項目や手順が異なりますので、各ルーターの取扱説明書や公式サイトのサポートページも参考にしてみてください。
対策編:いますぐできる接続トラブルの解決法
①PS4とルーターを再起動してみよう
まず最初に試すべきは、シンプルに再起動です。Wi-Fi接続のトラブルは、意外にも再起動だけで解消されるケースが多く、原因を特定する前に一度試しておくと効率的です。
- PS4の電源を完全に切る(「スタンバイモード」ではなく「電源オフ」にする)
- ルーターの電源をコンセントから抜き、30秒〜1分程度待つ(放電とリセットのため)
- ルーターの電源を入れ、インターネット接続が安定するまで待つ
- 最後にPS4の電源を入れて、Wi-Fi接続を確認する
この手順を実行することで、IPアドレスの割り当てミスや一時的な接続エラーがリセットされ、正常に接続できる可能性が高まります。再起動後も接続できない場合は、次のステップに進みましょう。
②DNS設定をGoogleDNSに変えてみる
DNS(ドメインネームシステム)の設定を変更することで、接続先の名前解決がスムーズになり、接続エラーが改善することがあります。特にISP(プロバイダ)のDNSが不安定な場合には効果的です。
- PS4の「設定」>「ネットワーク」>「インターネット接続設定」へ進む
- 接続方法を選択(Wi-FiまたはLAN)し、「カスタム」を選択
- DNS設定で「手動」を選び、以下を入力:
プライマリDNS:8.8.8.8(Googleの公開DNS)
セカンダリDNS:8.8.4.4 - その他の設定は「自動」や「推奨値」のままでOK
設定を保存後、接続テストを実行して改善されているか確認してみてください。
③ネットワーク診断でエラー箇所をチェック
PS4には「インターネット接続を診断する」という便利な機能が備わっており、接続エラーの内容を詳細に確認することができます。この機能を使うことで、どの段階でエラーが起きているのかを把握でき、次の対処法が見えてきます。
診断で表示される主なエラーと対応例:
- 「IPアドレス取得失敗」:DHCPや手動設定の見直しが必要
- 「インターネットに接続できません」:ルーターやDNS設定を確認
- 「PSNにサインインできません」:PSNのサーバー障害か、アカウント設定ミスの可能性
診断結果をもとに、個別の問題に応じた対応をしていくのがポイントです。
補足:安定した接続を作るグッズと便利機能
LANケーブルで有線接続すると超安定!
Wi-Fiが不安定な場合、LANケーブルによる有線接続が最も確実です。特にオンラインゲームを快適にプレイしたい方にはおすすめ!有線接続は、通信の安定性に加えて、遅延やパケットロスの軽減にもつながります。これにより、対戦ゲームなどでもラグを感じにくくなり、快適なプレイが可能になります。
さらに、有線接続は外部環境の影響を受けにくいというメリットもあります。たとえば、電子レンジや他のWi-Fi機器による干渉を気にする必要がなく、常に一定の通信品質を保てるのが魅力です。可能であれば、PS4の設置場所近くにルーターを配置し、LANケーブルで直接つなぐ構成がベストです。
WPSボタンで簡単Wi-Fi接続
ルーターに「WPSボタン」がある場合、PS4の接続設定で「WPSを使う」を選ぶと簡単にWi-Fiに接続できます。
→ 長いパスワードを入力しなくて済むので便利です。
この方法は、ネットワーク設定に自信がない初心者の方にもおすすめです。ただし、WPS機能は一部のルーターでは無効化されていたり、セキュリティ上の理由で利用が制限されていることがあります。そのため、接続できない場合はルーターの管理画面からWPSが有効になっているか確認してみてください。また、WPS接続を行う際は、周囲に他のWPS対応機器がないことを確認し、意図しない機器が接続されないよう注意が必要です。
よくある質問とその答え
急に繋がらなくなった…何が原因?
- ルーターの再起動で改善することも:一時的な不具合や接続のバグが、ルーターの電源を入れ直すことで解消される場合があります。接続が急に切れたときは、まず試してみるべき対処法です。
- ルーターのファームウェアが古い可能性:最新のファームウェアにアップデートされていないと、PS4などの新しい機器との互換性に問題が出る場合があります。ルーターの管理画面から最新版に更新してみましょう。
- 自動アップデート後に設定が変わった可能性:PS4本体やルーターの自動アップデート後に、ネットワーク設定が初期化されてしまうことがあります。Wi-FiパスワードやIP設定を再確認して、必要に応じて再設定を行いましょう。
- 他の機器との干渉や新しいデバイスの追加による影響:新しくスマート家電やIoTデバイスを追加した場合、それが原因でWi-Fiの通信に負荷がかかり、PS4が繋がりにくくなることもあります。
「インターネット接続できません」って表示されたら?
- DNSやIP設定を見直してみてください:PS4のネットワーク設定を「カスタム」で見直し、DNSやIPアドレスを手動にすることで解決するケースがあります。
- セキュリティソフトやルーター側のブロック設定も確認:一部のセキュリティ機能が、特定のポートや通信を制限している場合、通信に失敗することがあります。ファイアウォールやペアレンタルコントロールの設定も確認しましょう。
- 接続先のインターネットプロバイダに障害が発生している場合も:ネットワーク自体に問題がないときは、プロバイダ側の障害情報をチェックすることも有効です。
5GHzと2.4GHz、どっちがいいの?
- 距離が近く、干渉が少ないなら5GHz:高速通信に向いており、動画視聴やオンラインゲームにも適しています。ただし、壁や障害物に弱いという特性があります。
- 壁が多い、距離が遠いなら2.4GHzの方が安定することもあります:2.4GHzは5GHzより通信速度は遅めですが、障害物に強く、広い範囲で安定した接続が可能です。
- PS4の設置環境によってベストな周波数帯は変わります:両方の帯域を切り替えられるデュアルバンド対応のルーターであれば、状況に応じて最適な接続を選ぶのがおすすめです。
まとめ:PS4のWi-Fi接続を安定させるコツ
快適なネット環境を整えるには、ルーターの設置場所や機器の距離、中継器の利用といった物理的な工夫がポイントです。たとえば、ルーターは部屋の中央かつ高い位置に置き、PS4との距離をなるべく近づけましょう。距離がある場合は中継器を使うことで電波を補強できます。
あわせて、ルーターとPS4両方のソフトウェアを定期的にアップデートすることも重要です。これによりセキュリティや通信の安定性が保たれます。また、ネットワーク機器の接続状況を見直し、使っていない機器を外す、Wi-Fiチャンネルを変更するなど、負荷を軽減する工夫も安定化につながります。