皆さんはご自身の肩幅がどれぐらいあるかご存知ですか?
日本では、一般的に男性の肩幅は広く、女性の肩幅は比較的狭いとされています。
女性には「広い肩幅だとオフショルダーが似合わない」と悩む方もおり、また男性の中には細い肩幅にコンプレックスを感じる方もいます。
この記事では、肩幅に関する興味深い情報や知識を分かりやすく解説いたします。
肩幅の基礎知識と測定方法
肩幅とは?
肩幅は、通常、右肩の端から左肩の端までの距離を指します。
ビジネススーツなどの採寸においては、首の後ろの頚椎点から両肩の先端を通る距離が基準とされます。
肩幅の正確な測り方
衣類のための肩幅の測定方法について説明します。
必要なもの
- メジャーテープ
測定手順
- 頚椎点から右肩の端までメジャーテープを使って測定します。
- 同じように、頚椎点から左肩の端まで測ります。
- 測定した両肩の長さを合計します。
この測定方法で得られる数値は、服のサイズ選びに非常に役立ちます。
日本人の平均肩幅はどれくらい?
日本人の平均的な肩幅について、どのようなデータがあるのでしょうか?
日本女性の平均肩幅
女性の肩幅は男性に比べてやや狭めで、一般的には30cm台後半が平均とされています。たとえば、20代女性の平均肩幅は約36.1cmというデータがあります。
とはいえ、肩幅は年齢や身長、体型によっても変わってくるため、より詳しく見ていくことで自分に近い目安が見えてきます。
【女性の年齢別 平均肩幅(目安)】
年代 | 平均肩幅(cm) |
---|---|
10代 | 約34.5cm |
20代 | 約36.1cm |
30代 | 約36.4cm |
40代 | 約36.0cm |
50代〜 | 約35.5cm |
身長 | 平均肩幅(cm) |
---|---|
150cm前後 | 約34〜35cm |
155cm前後 | 約35〜36cm |
160cm前後 | 約36〜37cm |
165cm前後 | 約37〜38cm |
170cm以上 | 約38〜39cm |
※あくまで目安です。骨格タイプや姿勢、筋肉量などで個人差があります。
女性の場合も、加齢によって姿勢が前かがみになったり、筋力の低下が起きたりすることで、肩幅がやや狭くなる傾向があります。特にデスクワークやスマホ操作が多い現代では、猫背によって見た目の肩幅が小さく見えてしまうこともあります。
ただし、肩幅が狭い・広いは「良い・悪い」ではなく、それぞれに合ったファッションを楽しむことで印象を大きく変えることができます。たとえば肩幅が広めの方は、ドロップショルダーやVネックの服でやわらかい印象に。逆に狭めの方は、パフスリーブやボートネックなどでバランスを取ると◎。
こうしたデータを参考にしつつ、自分の体型の特徴を知ることで、より似合うスタイルが見つかるはずです。
日本男性の平均肩幅
男性は女性に比べて肩幅が広い傾向があります。一般的に、日本人男性の平均肩幅はおよそ42〜46cmほどとされており、これは骨格や筋肉量の違いによるものです。
では、年齢や身長によって肩幅に違いはあるのでしょうか?以下に、男性の年齢別・身長別の肩幅の目安をまとめてみました。
【男性の年齢別 平均肩幅(目安)】
年代 | 平均肩幅(cm) |
---|---|
10代 | 約40.0cm |
20代 | 約42.5cm |
30代 | 約43.0cm |
40代 | 約42.8cm |
50代〜 | 約42.0cm |
身長 | 平均肩幅(cm) |
---|---|
160cm前後 | 約40〜41cm |
165cm前後 | 約41〜42cm |
170cm前後 | 約42〜43cm |
175cm前後 | 約43〜44cm |
180cm以上 | 約44〜46cm |
※あくまで目安です。体格や筋肉量によって個人差があります。
成長期を終えた20代以降は肩幅に大きな変化はありませんが、加齢とともに筋肉量が減少したり、姿勢が前かがみになったりすることで、やや肩幅が狭くなる傾向も見られます。
また、肩幅は身長や体格によっても大きく印象が変わります。背が高い方ほど肩幅も広くなる傾向があり、身長170cmの男性であればおおよそ42〜43cmが目安とされています。
なお、肩幅が広ければ必ずしも「かっこいい」というわけではなく、姿勢や筋肉の付き方によって印象は大きく変わります。しっかりしたシルエットを目指すなら、肩の筋肉を鍛えたり、体幹を整えるのもおすすめです。
肩幅の平均を知っておくと、スーツやシャツ選びの参考にもなりますし、自分の体型を客観的に把握する手がかりにもなりますよ。
なぜ広い肩幅を持つ男性が魅力的とされるのか?
男性の広い肩幅は一般的に力強さや男らしさの象徴とされ、多くの女性が魅力的だと感じます。
しかし、細い肩にコンプレックスを持つ男性もいます。
広い肩幅が好まれる理由は何でしょうか?
実は、男性が女性よりも体格が大きいのは、生物学的な特徴であり、古くからの男性の役割である家族の保護者としての責任や食料調達などの重労働が関係しています。
そのため、大きな体格を持つ男性は、安心感を与え、保護者としての魅力があるとされています。
広い肩幅とは、背が広く、全体的に大きな体型をしていることを示します。
ただし、細身の男性を好む女性もいるため、魅力には個人の好みが大きく影響します。
私個人としては、肩幅よりも、正直で誠実な男性こそが魅力的だと感じています。
肩幅に合ったスタイリングのコツ(女性編)
自分の肩幅を把握したら、次は「どんな服が似合うのか」も気になりますよね。実は肩幅に合わせたスタイリングを意識するだけで、全体のバランスがぐっと良く見えるようになります。
▶ 肩幅が狭い人におすすめのスタイル
肩幅が狭めの方は、上半身にボリュームを出すデザインを取り入れると◎。おすすめのアイテムはこちら:
-
パフスリーブ:肩にふんわりとした丸みを出して、華奢さをカバー
-
ボートネックやUネック:横に広がる襟元で、肩幅を広く見せる効果あり
-
柄物トップスや明るいカラー:視線を上に集めてバランスUP
トップスに存在感を持たせることで、肩幅が狭い印象をやわらげ、自然にバランスのとれたシルエットに見せることができます。
▶ 肩幅が広い人におすすめのスタイル
肩幅が広めの方は、視線を縦に流すデザインや柔らかいラインの服がおすすめです:
-
ドロップショルダーやラグランスリーブ:肩の切り替えが下がっているデザインで、肩幅を目立たせにくい
-
Vネックや縦ラインのデザイン:縦のラインが強調され、スッキリ見え
-
ダークトーンやシンプルなトップス:主張を抑えつつ洗練された印象に
体のラインに沿ったデザインや、すとんと落ちる素材を選ぶことで、肩幅の広さを活かしながら全体のバランスを整えることができます。
肩幅の広さ・狭さは、個性のひとつ。ポイントは「隠す」よりも「活かす」こと。自分に合ったスタイルを見つけることで、自然体の魅力がグッと引き立ちますよ。
肩幅に合ったスタイリングのコツ(男性編)
男性も、自分の肩幅に合った服を選ぶことで、シルエットが整い、よりスマートな印象になります。肩幅の広さや狭さにコンプレックスを感じている人も、ちょっとした工夫で見え方は大きく変わりますよ。
▶ 肩幅が狭い男性におすすめのスタイル
肩幅が狭めの方は、上半身に厚みと存在感を持たせる服選びがポイントです。おすすめは以下のようなスタイル:
-
肩にしっかり縫い目がくるセットインスリーブのTシャツやシャツ:肩のラインをはっきり見せてくれる
-
ハリのある素材のトップス(オックスフォードシャツ、厚手Tシャツなど):肩まわりに立体感が出る
-
テーラードジャケットやライダース:構築的な肩のラインで肩幅を自然に広く見せる
カラーや柄では、明るめの色や横方向のストライプを選ぶと、肩幅が目立ちやすくなり、全体的にがっしりした印象を与えることができます。
▶ 肩幅が広い男性におすすめのスタイル
肩幅が広めの方は、スッキリと縦ラインを意識したスタイルを心がけると、バランスのとれた印象になります:
-
ドロップショルダーやラグランスリーブのトップス:肩の切り替えが下がることで、肩幅がやわらかく見える
-
縦ストライプやVネック:縦方向に視線を流すデザインで、スマートな印象に
-
ややゆったりめのシルエット:タイトすぎないサイズ感が、肩幅の広さを自然にカバー
また、トップスはシンプルにまとめて、パンツや靴でアクセントをつけるスタイルもおすすめです。上半身の印象を抑えつつ、全体でバランスを取ることができます。
肩幅は「隠す」よりも「活かす」ことで、自分らしいスタイルが作れます。シルエットの整った服装は清潔感や信頼感にもつながるので、ぜひ意識してみてくださいね。
まとめ
本記事を通じて、日本人男女の平均肩幅についての基本的な情報から測定方法、さらにはその社会的な魅力に至るまでの広範な知識を提供しました。
肩幅は単なる体の一部ではなく、その人の体型やファッションスタイル、さらには社会的な印象にも影響を与える重要な要素です。
男性の広い肩幅が古来からの役割に由来する魅力の象徴とされる一方で、個人の好みによる多様性も確認できます。
これにより、肩幅が人に与える影響は、見た目だけでなく、その人が感じる自己の価値や他者からの評価にまで及ぶことが理解できます。
各人の体型を受け入れ、それを自分なりのスタイルで表現することが、より自信を持つ第一歩となるでしょう。